僕の中高時代にラインとかが無くて良かったなぁって思う

僕の母校の公立中学校はあまり良い場所ではなく、正直なところ、僕が在学していた三年間のうちにイジメの噂もしばしば耳にしたことがあった。幸運にもそれまで虐め問題とは無縁でいられた僕は蚊帳の外から、ぎりぎりのグレーゾーン、一歩間違えたら正真正銘の虐めになる際どいレベルの行為を目撃したことが何度もある。良心の呵責とかそういう気持ちは正直無かった。限られた友人内でしか僕は同級生と関わらなかったので、それが他人を不快にさせている行為なのかそれとも別のグループ内の単なるじゃれ合いなのか判別が付かなかったからだ。

大人になると、あれは行き過ぎだったよな……と思い返すときがたまにある。止めてあげれば良かったのか? と考えもするけれど、中学時代の僕はあまり目立つタイプの生徒ではなかったし、成長期が来るのが遅かったため身体も小さく、変に関わっていたら逆に標的にされたのかも。

ふと思ったのが、僕たちの時代に今みたいなスマホ全盛期で写真や動画を軽い気持ちでSNSにシェアリングする文化が無くて良かったなーと。当時はまだガラケーの時代だったので動画をメールで送るのも凄い時間が掛かったし、画質も全然良くない。容量も短いので、あまり動画を送り合うとかはなかった。インターネットにしても個人用のパソコンを持ってるって人間はあまりクラスにいなかった。そっかあの頃はまだiモードとか使ってたんだよな、懐かしい。

最近の子はライン内でイジメだとか、挙げ句の果てにその内容の動画や画像を回したりだとか、そういう事があるらしい。twitterにあげる獰猛な者も存在するとか。恐ろしい限りだ。半永久的に残ると言われている情報社会で、自分の尊厳に関わる部分を痛めつけられるなんて惨すぎる。

僕の学校でも、モバゲータウンとかグリーだとかに、弄られキャラの子の画像が晒されたりだとかは有った。ただ、あの頃はそういうの申請するとすぐに運営がペナルティとかにしてたな。今より個人情報という意味での肖像の流出に五月蝿かった気がする。

カップルがキス写真なんかフランクに乗せる時代になるなんて、本当に変わったなぁと思う。その当時は、そんなことをする奴は前略プロフィールに生息していた馬鹿なヤンキーくらいだったと記憶している。

そういう意味では、今はネットと現実社会が徐々に一体化してきてる。もちろん匿名文化はそれはそれとして成り立っているが、例えばSNSとかでも半分の人達は身近な人間とその周囲に伝わるくらいの情報の流出はしているだろう。

テクノロジーが変わればそれまでそこにあった暗黙の文化もそれ相応に形を変える。実名で論争が行われるのも最早当たり前となった。それはもう現実の喧嘩となんら変わりないですね。

人々とインターネットの関わりが常に変化している時代の中、時たま昔を思い出すと不便な時代の利点という矛盾に気づくこともある。

物の良さを活かすも殺すもその人次第だ。