2018-02-21 手紙のような物 詩 思った以上に大人になんてなれないし 相変わらず顔色が悪いんだ あれから皮肉の言葉ばっかり覚えたけど 案外少年の心のままでいられるものなんだな あの夏のあの午後の 教室のカーテンが揺れて中庭には君がいたんだ 可愛らしい弁当箱を持つ 君の隣にいるのは茶髪でサッカーのうまい彼 格好付けで始めたギターはまだ続けてるよ 言いたいことはだいぶ増えた 神経が弱くて体重は減った
2018-02-14 届かないままに 詩 向かい側の君は 嫌いだったあの歌を 今日は何故か口ずさみながら 雨が通り過ぎるのを待っている あの日の僕ならば それを聴いて目を閉じて 心の中、伴奏をそえて ふたりだけの世界に浸るのだろう 今はその意味もなんとなしに 分かりかけた僕がいて こころの青が悲鳴をあげて張り裂けそうになった